映像「人と海と未来を考える物語」完成を目指して
23歳で就職して60歳までの現役世代を、僕は3年ごとに起承転結する12年を一区切りとして考えていた。
すなわち35歳までの学び育つ「第1ステージ」、47歳までの活かし越えていく「第2ステージ」、そしてそこからは自分が得た知識・経験や人脈で社会に貢献して後輩を育てる「第3ステージ」という3つのステージとザックリ捉えていた。子育て時期に伴侶が病に倒れ、自分も心を患ったことで大いに彷徨ったけれど、少しずつ自分を立て直しながら第2ステージを終えつつあった47歳になった2011年3月11日、東日本大震災が起こった。
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被災地から届く映像と原発の切迫した事態、すぐに駆けつけたりできる状況でもなくスキルもない自分には、いったい何が出来るだろう。それまで幸運にも技術や知恵を身につけられ、命も失わずに生きてこられた今、「全力で自分の残りの命を使わなければならない」とその頃なんども何度も思い、心に誓った。仲間に呼び掛け、2014年3月「北の里浜 花のかけはしネットワーク(はまひるがお...