手稲さと川探検隊の活動

雪の中で越冬したコテングコウモリ探し

コテングコウモリというとても小さなコウモリが北海道の森などにたくさんいる。 このコテングコウモリ、なんと雪の中で丸まって冬眠していて、雪解けとともに身体が出ると徐々に目覚め、体温を上げていって、その晩飛ぶというのだ。 実は2007年4月29日、当時まだ小さかった(と言っても高校生と中学生か)うちの子達と、残雪のこる近所の手稲山の麓の遊歩道を散歩していたら、穴の中に5cmくらいの毛の玉を見つけた。 何だろうねと持ち帰ると、途中で耳が出てきて、手足が出てきた。 家で棚に置いておいたら、パタパタパタパタと飛んだ。 「あぁ~~~! コウモリだ!!!」 コウモリはたくさんの寄生虫が居たりで危険なので、早速捕獲して、見つけた山に返してきた。 その後、そのような越冬をしているとの報告を見つけ、いつか手稲さと川探検隊でも子ども達と探して観察したいと思っていた。 それから20年近く経った。 大学のワンダーフォーゲル部と砂防研究室の同期”YOU”が道立林試にいて、実はその後この研究も手がけていて、毎年発...
手稲さと川探検隊の活動

オオウバユリを味わおう”オントレプ”づくり

(手稲さと川探検隊活動記録 2009.7.4~5)    手稲さと川探検隊はこれまで、地域の子ども達の自然体験の場づくりを主な目的として手稲の川と手稲山麓の森で生きもの調べなどを行なってきました。 その中で、この北海道の自然の中で育まれたアイヌ文化に自然とのつき合い方を学ぶことが大切と考え、これまで勉強会なども開催してきました。先月は実際に植物を採取して、アイヌ文化の中での自然からいただくという姿勢にに想いを馳せながら、感謝して味わいました。 今回はついに念願叶い、アイヌが重要な食材としていたオオウバユリを採取、白老町めむの会協力会員の安田千夏さん(アイヌ民族博物館元学芸員)から学びながら加工して、食べてみることにしました~。 手稲コミュニティーセンターに集合。まずは安田さんから、アイヌの昔と今の暮らしや自然との接し方、アイヌ語の発音、そしてオオウバユリのこと、加工して保存食にするオントゥレプの話など聴かせてもらいました。 そしていよいよオオウバユリの球根採取に出かけます。採るのは、花茎の上がっていない球根です(6年くらいで...
はまひるがおネットの活動

札幌で静かに過ごす14回目の 3.11

あれから13年経って、60歳になって初めて札幌で静かに過ごしました。 震災後間もない仙台海岸で咲くハマヒルガオ 僕らは被災者ではなく、すぐに現場に入って奔走した訳でもなく、現地がけっこう落ち着いてから、様子を見ながらゆっくりと活動に入りました。 宝来館で初めて海浜植物のタネ播き(釜石市根浜海岸) お陰様で長くお付き合いさせていただきました。たいしたお役に立てた訳ではありませんが、寄り添ってもらって、美味しい酒と肴をいただきつつ、笑顔に包まれて、何度も伺うことができて、たくさんの学びをいただき、本当にありがたかったです。そのお陰か、ガンも消え、多くの仲間もでき、優しい気持ちでいられています。 当初、飛行機が不得意だったこともあったけど、被災地と日常のギャップが飛行機では埋められず、北斗星や急行はまなす等の今は無き夜行列車で行き来してたことが懐かしい。あのたいへんな状況の中、本当にたくさんの方々にお世話になりました。 こんなところでこんな人に会って、あんな人を紹介しても...
保全活動

カエデ樹液採取~裏山メープルシロップづくり

市販されているメープルシロップ、だいたいはカナダの国旗サトウカエデの樹液を煮詰めてつくったもので、まあまあ高額だけど、身体にも良い甘味料ということで、人気がある。 北海道の雑木林にもたくさん生えているカエデの「イタヤカエデ」の樹液も、煮詰めると市販のメープルシロップよりもスッキリした上品な感じの甘みを感じる、上等なメープルシロップになるんだよね。 手稲さと川探検隊では、随分前からこの時期(2月下旬~3月中旬)手稲山の麓の、通称「稲雲の森」にスノーシューを履いて入って、ペットボトルで作った樹液採りを設置して、ついでにソリや雪遊びもして、何なら雪の林内でお昼ご飯まで食べて楽しむ。また採れたての樹液は、殆ど甘みを感じないんだけど、この水でコーヒーを淹れると、ホント甘みがあって美味い!きっとミネラルとかも豊富で、身体にも良いのかなぁ。 今年も月末24日土曜日に「カエデ樹液採取とソリ遊び」という恒例イベントを開催するので、1週間前に下見に行って、樹液採取を3つだけ仕掛けてきた。 イタヤカエデが樹...
NPO人まち育てⅠ&Ⅰ

石狩地域産のスゲで〆縄づくり(2023年度報告)

古来より〆縄は、身近に生える湿地の植物(稲も含め)を採り、それを綯って(なって)作り祀っていた。代表的な素材であるスゲ(菅:カヤツリグサ科の湿生植物)も、近年、身近な湿地が激減して入手が難しくなったことや、綯う人々の高齢化やコミュニティ力の低下とともに〆縄の石油製品(ナイロンやプラスチック等)化や輸入品化などが進んでいる(写真-1,2)。 写真-1 化学製品になっている神社の〆縄 写真-2 販売されている中国製の〆縄 千歳市の泉郷神社には、年に2回スゲの〆縄が地元の方によって綯われて奉納されている。しかし周辺で採取していたカサスゲ群落が失われ、現在90歳超のリーダーの方が以前採取して保管してあるカサスゲを使って、伝統を細々と繋いでいる現状である(写真3,4)。 写真-3 スゲで綯われた〆縄(泉郷神社) 写真-4 泉郷神社の〆縄を綯う地域の方々 この文化を残し、未来に繋いでいき、地域資源にしていくことを目的に地域産のスゲを殖やすプロジェクトを、「北海道e-水プロジェクト」の助成を受けて2...
2024.01.26
想いや考え

遥かなるクリスマス♪

メリークリスマス❗️ いま聴きたい歌 「遙かなるクリスマス」(さだまさし) さださんが、叫ぶように伝えたいこと、2003年に起こったイラク戦争に対する反戦、そして僕ら遠くの庶民がどうしなくてはならないのか、どうにも出来ない想い。。。僕らが子ども達を戦場に送る契約をしたという数年前の安保法制は、その後現実味を帯びた。そんなことも想うクリスマスだったり。
野草の利用

葛の糸と葛の布の作り方を学ぶ

さてその札幌市手稲山麓に住む葛布作家の友人、渡邉志乃さん、野山に生える(邪魔者にもなっちゃってる葛湯になるつる植物)そのクズから糸を紡ぎ、素敵な葛布を制作している。 それを少しのお金で学ぶことが出来るサイトができました。
しめっちネットの活動

湿地VR クラウドファンディング達成しました!

本日23:59〆切のクラウドファンディング、目標金額の25万円、お陰様で達成いたしました
2023.12.18
しめっちネットの活動

石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク(しめっちネット)のこと

北海道の石狩川流域には150年前まで広大な湿原が広がっていて、現在の釧路湿原の3倍ほどもあって、開拓によって、なんと99.9%が消失しました! 2017年設立したしめっちネット(石狩川流域湿地・水辺・海岸ネットワーク)は、この地域にわずかに残ったいくつかの小さな湿地を守り育て、子ども達に残すため、2017年に湿地保全団体のネットワークとして設立しました。 このBlogでも時々紹介していますが、湿地の観察会や保全活動、利活用のワークショップ(スゲの〆縄づくり、アイヌ文化にあるガマのゴザづくり、エゾカンゾウの花やヒシの実の料理体験など)、そして普及啓発活動としてフォーラム・フェス・カフェの開催や湿地落語・人形劇・湿地ソング・湿地ラップ・紹介映像などのコンテンツづくりを行い、湿地の大切さと魅力や激減している現状を知ってもらい、湿地を守る仲間づくりをしています。
しめっちネットの活動

クラファン準備「湿地の魅力と現状 VRでも伝えたい!~しめっちフォーラムでのVR会場づくり」

毎年秋は忙しいが、また忙しさにかまけてBlogを後回しにしていたら、あっという間に3ヶ月も経ってしまっていた。今年こそはと思いながら、いつもこうだ。ようやく秋が終わると、助成金申請や大学が忙しくなり、年末年始に入る上、看護学科の集中講義で忙殺、終わったと思いきや成績付けで死に、2月中旬に開放されて東北に逃亡、3.11を挟んで年度末を駆け抜けると、野山に芽が出て葉が開き花が咲くとシーズンスタート、ばったばたと走り回っているうりに秋が来て、後期の授業が始まり年末まで転げ落ちる… こんな風に毎年毎年似たような感じで過ぎていき、1年1年歳を重ねていく。そして収入は逆に減っていっているなぁ。という訳で、もう3ヶ月で還暦を迎えるのだが、何とか60代の別の収入源を探しながら、Blogも書いているわけなので、言い訳しながら休んでいる場合でないから、再開するのだ。 さて、12月9日(土)に、しめっちネットで開催する第7回しめっちフォーラム、VR会場を併設するにあたり、資金が足りないので、クラウドファンディングに挑戦することにした。個人的には3回目で、...
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