雪の中で越冬したコテングコウモリ探し

手稲さと川探検隊の活動

コテングコウモリというとても小さなコウモリが北海道の森などにたくさんいる。

このコテングコウモリ、なんと雪の中で丸まって冬眠していて、雪解けとともに身体が出ると徐々に目覚め、
体温を上げていって、その晩飛ぶというのだ。

実は2007年4月29日、当時まだ小さかった(と言っても高校生と中学生か)うちの子達と、
残雪のこる近所の手稲山の麓の遊歩道を散歩していたら、穴の中に5cmくらいの毛の玉を見つけた。

何だろうねと持ち帰ると、途中で耳が出てきて、手足が出てきた。

家で棚に置いておいたら、パタパタパタパタと飛んだ。

「あぁ~~~! コウモリだ!!!」

コウモリはたくさんの寄生虫が居たりで危険なので、早速捕獲して、見つけた山に返してきた。

その後、そのような越冬をしているとの報告を見つけ、いつか手稲さと川探検隊でも子ども達と探して
観察したいと思っていた。

それから20年近く経った。

大学のワンダーフォーゲル部と砂防研究室の同期”YOU”が道立林試にいて、実はその後この研究も手がけていて、毎年発見を重ね、どんなところにいるか、いつ発見できそうか、ほぼほぼ分かったらしい。
今年もBBCが英国から取材に来ていて、彼の案内でかなり良い映像が撮れているらしい。

な訳で今年、手稲山でも是非見つけようって話しているところ。

いつも皆で利用している北大の山小屋パラダイスヒュッテ付近が発見しやすそうというので、現況の写真を撮ってきた。さてさて、いつ出来るか楽しみである。

まずはパラダイスヒュッテ入口付近👇標高550m。

林道を少し入った辺り👇

余談だが、この辺りはケヤマハンノキが咲き終わり、花粉を飛ばしまくった雄花がたくさん落ちていた。所謂「枯れ尾花」である。男の儚い姿に、涙する私であった…。

この記事を書いた人

子どもの頃に友だった川や虫、心に闇が迫ったとき癒やされた森や海、そんな宝物の自然環境を子ども達に残すため、大切な仲間と繋がって、楽しく笑い学びながら活動しています。孤軍奮闘・暗中模索とも伴にありたいな。
森が好き、海辺が好き、湿地が好き、人と一緒が好き、1人も好き、焚火が好き、星空が好き、純米酒が好き。

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NPO人まち育てI&I理事長
はまひるがおネット代表
しめっちネット代表
手稲さと川探検隊局長
北海道科学大学非常勤講師
落語~湿原亭元五郎
技術士(建設部門、建設環境)
森林セルフケア・コーディネーター
札幌市環境教育リーダー

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