千歳空港の東側から湧水を集めて、ゆったりと蛇行しながら流れる「美々川(びびがわ)」という川があります。国道36号線のすぐ横を流れてるのですが、河畔林が遮っていて、あまり見えません。ゆっくり降っていって、ラムサール条約湿地であるウトナイ湖に流れ着き、太平洋に注ぎます。ウトナイ湖とともに(特にウトナイ湖が結氷した時には)美々川と周辺の湿地は、水鳥はじめ水棲動物や水草の大切な生息地となっています。
◆日本野鳥の会ウトナイ湖 レンジャーお話会 vol.1 『美々川』
https://youtu.be/PgNS1Oowcgk?si=OkW_BC3xb1F4rFrU
◆パックラフト・アディクト | #43 北海道・美々川
https://youtu.be/WLwZ2AuTBzY?si=eW0v74_9l1OqNZ2W
そのためこのエリアは、市街化調整区域に指定され、開発を免れ、守られてきました。
しかし最上流部に巨大半導体産業のラピダスの工場が建設され、関連業者の進出が進む中、開発の圧力に押されるように、苫小牧市が最近この美々川周辺の規制を緩めることを決め、配送センターなどを建設することが出来るようになりそうです。
◆美々川に迫る開発の危機!(REIさんの動画)
https://youtu.be/4BNwHEFBGTw?si=WmqUfQQ0trT5KznA
◆日本野鳥の会による解説
https://www.wbsj.org/activity/conservation/bibigawa-2026/
「なりそう」と書いたのは、この後北海道がOKを出せばそうなるということで、北海道庁は2026年度に全道的な「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針」の中間見直しを行うタイミングで変更を行う計画をしていて、そのパブリックコメントを4月10日(金)まで募集して、皆の意見を聴いています。
◆北海道「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(素案)」に係る意見募集(パブコメ)
https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tki/publiccomment.html
パブコメで変わる可能性は実は低いですが、意見表明する機会が他にないのですね、今回。
自然環境、特に湿地の環境は一度壊すと元には戻せず、将来にわたって子孫に残せなくなってしまうので、一時的な経済振興優先(経済が大事なのは、もちろん分かりますが)で、壊してしまって良いものか。しかも充分に話し合う場がなく(苫小牧市は審議会でサッと決めてしまいました)、専門家が意見を述べる機会もなく(日本野鳥の会をはじめ、ようやくあちこちから声が上がってきてますが)、民主的な手続きと言えないようにも思えます。仕組みがそうなのでしょうか。以前書きましたが、篠路福移湿原のように、公的な保全の網が掛かって居ない場所では、大切な自然が簡単に壊され、それを止める手段がないことをどうしたら良いのかを考える場を持っていこうと考え、活動していましたので、今回も「ギャップ分析」という手法を使うという勉強会を企画していたので、この美々川のことも(パブコメに向けた情報伝達も含めて)お伝えすることにして、3月31日に「勉強会:持続可能な北海道の土地利用を考える~環境保全に関わる課題とギャップ分析の重要性~」を開催しました。是非見てみて下さい。
◆勉強会:持続可能な北海道の土地利用を考える アーカイブ映像
https://youtu.be/fuvrII05qCM

せっかく釧路湿原でのメガソーラーから湿原の生きものを守る流れが生まれたのに、ここでやはり経済振興のために簡単に土地利用規制を変更するようなことがあっては、どこも守れない。ここは踏ん張るべきところだと思いました。
また勉強会にも参加されていましたし、SNSなどで反対意見やパブコメについて知らせている観光事業者の方にとっても大問題です。観光は日本の基幹産業となってきましたが、北海道においては(半導体もそうしていこうと考えているのでしょうけど)大黒柱のひとつです。自然環境を守らずして、将来の北海道はないでしょう?自然の少なく景色が荒れ汚れた水の北海道、どこに魅力があるのでしょうか?
美々川の自然を守りたい、或いはそうではなくてもまずは立ち止まって考えるべき、手続きのあり方について検討すべき、守りたいという人を応援したい、そんな風に思われた方は、是非パブコメしましょう!ちょっと難しいけど、将来の北海道のため、子ども達のためです。
パブコメが簡単にできるサイトも立ち上げてくれてる方がいました。情報も整理されていて読みやすいです。https://x.gd/hdhUa
ですが、ちゃんと担当部署に届いているのか?集めた個人情報(意見も含め)がどのようになるのか、ちょっと心配です。個人の責任で使って下さいね。
◆パブコメ提出してみようかなと考える方のためのポイント解説(日本野鳥の会)
https://www.wbsj.org/activity/conservation/bibigawa-2026/publiccomment-point/
勉強会の最後の方で(1:45過ぎ)愛甲先生が、これまでたくさんのパブコメを受ける側として見てきて感じている「パブコメ作成のポイント(私見)」を話してくれています。是非見てみて下さい。
https://youtu.be/fuvrII05qCM



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