【実践編】美々川の湿地が開発?パブコメ出そう!

保全活動

知らないうちに、大切な自然環境の未来が決まるかもしれません
北海道の都市計画見直しの中で、美々川周辺の湿地に関わる重要な変更が検討されています

いよいよパブコメ〆切まで3日間となりました。「パブコメ」出してみませんか?

よく検討も議論もされないうちに、また大切な自然が壊されていく流れにクサビを打ち込まなくては、これからも同様の事が繰り返され、子ども達や生きもの達に残していく北海道の自然が更に消えていきます。もちろん経済発展も重要でしょう。仕事も電気も無くて良いわけではないです。が、自然を食い潰して得る利益や安心は、将来にわたる幸せに繋がって行くのでしょうか?

いずれにしても、自分たち市民が選択していくことが大切です。手続きの課題はあるとしても、そのような仕組みになっている現在の社会において出来ることとしてある「パブリックコメント」を出しませんか!? 知らないうちに何でも決まっていってしまいますよ。

パブリックコメント(パブコメ)ってなに?

パブリックコメント(意見公募手続)とは、国や自治体が新しいルール(条例・計画・政令など)を作る際、事前にその案を公表し、一般市民から広く意見や情報を募集する手続きです。寄せられた意見を参考に最終的な決定を行い、意見への考え方も公表します。

ただ、パブリック・コメントは、提出された意見の「量」ではなく「内容」を考慮します。同一内容の意見が多数提出された場合であっても、その数が考慮の対象となる制度ではありません。

いま何が検討されているの?

◆ 北海道が都市計画の方針を見直しています

◆ その中に、苫小牧の湿地周辺の扱いに関わる内容が含まれています

◆ これまで守られてきたエリアに、開発を認める方向が検討されています

<参考>
◆前回のブログ記事「美々川の周りが開発される?パブコメ出そう!
◆美々川に迫る開発の危機!(REIさんの動画) ←とても分かり易い動画です!
 https://youtu.be/4BNwHEFBGTw?si=WmqUfQQ0trT5KznA
◆日本野鳥の会による解説
 https://www.wbsj.org/activity/conservation/bibigawa-2026/
◆HBCテレビ「今日ドキッ!」で紹介 「ラピダス効果」も自然保護で懸念
 https://www.youtube.com/watch?v=71MJ7XTH3Gc

美々川の風景(日本野鳥の会より)
美々川の風景(日本野鳥の会より)
規制緩和ゾーニングの範囲図。赤色のエリアが都市計画の変更範囲[大きな図でみる
(日本野鳥の会より)
  ウトナイ湖を中心に未来のために保全すべき「4つの重点ゾーン」(日本野鳥の会より)

なぜ気にする必要があるの?

◆ 湿地は水や生きものを支える大切な場所

◆ 一度開発されると、元に戻すのはとても難しい

◆ この変更は、将来に長く影響する
 (河畔林が伐採され、湿地が埋められて排水され舗装され、
  生物の生息環境や美しい風景が失われ、河川環境の悪化も懸念される)

      美々川のカワセミ(日本野鳥の会より)

今回のポイント

◆ 大きな計画の中に含まれているため、気づきにくい

◆ 個別の場所の議論が十分に見えない可能性

◆ だからこそ、いま意見を出す意味がある

ホオアカ(日本野鳥の会より)
オジロワシ(日本野鳥の会より)

いま、できること

◆ パブリックコメントで、誰でも意見が出せます
  北海道「都市計画区域の整備、開発及び保全の方針(素案)」に係る意見募集(パブコメ)
   https://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/tki/publiccomment.html

  「難しそう」と思うかもしれませんが、パブリックコメントは誰でも簡単に送れます。
  専門的な知識が無くても大丈夫です。

◆ 住所・氏名 (任意で、職業・電話番号)を記し、意見を述べる
  「該当箇所」と「意見」を書いてメールします
  (「該当箇所」は後述のとおりでOK、「意見」も以下に書き方の例を書いておきます)

◆ このことを周りの人に伝えましょう

動画「Water Garden UTONAI」(森と水の庭・ウトナイ)友人の北川陽稔くん制作の素敵な映像

具体的な書き方は?

1)パブコメ募集ページからテンプレートをダウンロードします
 (3 意見募集要領及び資料 の(2)意見提出様式 (RTF 62.1KB) です)

2)ここで書いていることについての「該当箇所」は、以下の通りです(コピペします)
「3・1・2号美沢錦岡通(国道 36 号)と3・2・509 号美沢新千歳空港通(主要道道新千歳空港線)との交点周辺および、その交点から千歳方面の3・1・2号美沢錦岡通(国道 36 号)沿道については、新千歳空港・次世代半導体製造工場・苫小牧港への交通の要衝としての優位性を活かした、半導体関連産業等をはじめとする物流機能の向上を図るため、地区計画等による限定的な都市的土地利用を検討する。」

3)「意見」については、簡単な順に3通り書いておきますね。

① 以下をコピペして、そのまま送る
・美々川周辺の湿地や河畔林を開発することは、多くの生きものの生息環境を奪い、観光資源でもある景観を破壊します。
6ページ(4)③及び11ページ7~8行目の方針にも反しています。
・「苫小牧市生物多様性地域戦略」(2025年)や「北海道生物多様性保全計画(第2次計画)」(2024年)の方針にも整合していません。
・苫小牧市都市計画審議会において、専門家やステークホルダーの意見を検討していないように思われます。慎重な議論が必要と考えます。

② 以上を参考にして、書き足したり修正したりして送る

③ 自分の考えや想いを書いて送る

パブコメが簡単にできるサイトも立ち上げてくれてる方がいました。 
 情報も整理されていて読みやすいです。https://x.gd/hdhUa
 ですが、ちゃんと担当部署に届いているのか?集めた個人情報(意見も含め)がどのようになるのか、ちょっと心配です。個人の責任で使って下さいね。

◆パブコメ提出してみようかなと考える方のためのポイント解説(日本野鳥の会)
 https://www.wbsj.org/activity/conservation/bibigawa-2026/publiccomment-point/

◆先日の勉強会の最後の方で(1:45過ぎ)愛甲先生が、これまでたくさんのパブコメを受ける側として見てきて感じている「パブコメ作成のポイント(私見)」を話してくれています。是非見てみて下さい。
 https://youtu.be/fuvrII05qCM(勉強会アーカイブ動画)

それでは、パブコメ募集サイトから書式をダウンロードして、パブコメを送ってみましょう
【提出先・問合せ先】北海道建設部まちづくり局都市計画課基本計画係
  メール:kensetsu.tokei1@pref.hokkaido.lg.jp

参考までに、私が書いたパブコメは、概ね以下の通りです。
【該当頁(本文)】 
 苫小牧圏都市計画(苫小牧市・白老町・安平町・厚真町)都市計画区域の整備、開発及び保全の方針
 の7頁

【該当箇所】 ・3・1・2号美沢錦岡通(国道 36 号)と3・2・509 号美沢新千歳空港通(主要道道新千歳空港線)との交点周辺および、その交点から千歳方面の3・1・2号美沢錦岡通(国道 36 号)沿道については、新千歳空港・次世代半導体製造工場・苫小牧港への交通の要衝としての優位性を活かした、半導体関連産業等をはじめとする物流機能の向上を図るため、地区計画等による限定的な都市的土地利用を検討する。

【ご意見】 以下の理由から、上記について削除を求めます。
■ 美々川流域は、ラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖の上流部に当たり、湿地と草地が稀に残っている地域で、希少な生物を含む多くの生きものの生息地となっており、流域単位で保全すべきエリアです。6ページ(4)③及び11ページ7~8行目の方針にも反しています。
 湿地環境は森林以上に多くの生きものと水文環境のバランスで成り立っており、一度壊してしまうと人間には再生することは困難である上、道央エリアにおいては、明治以降99.99%が消失させてしまった希少な自然であるため、前述の方針にあるように保全が必要です。

■ 湿地は重要な炭素吸収源であるため、特に工業地帯である苫小牧千歳地域そしてラピダス稼働エリアにおいては、減らすべきではありません。

■ 「苫小牧市生物多様性地域戦略」(2025年)や「北海道生物多様性保全計画(第2次計画)」(2024年)の方針にも整合しておらず、また我が国の「生物多様性国家戦略」(2023年)をはじめ国際的な目標である「ネイチャーポジティブ」にも逆行しています。

■ 美々川およびウトナイ湖周辺は、北海道や地域が振興している観光産業、特にアドベンチャーツーリズムが行われる場であり、北海道の玄関口である新千歳空港の間近で体験できる場の環境が悪化することは、自然豊かな地として認識され世界に売り出している北海道全体のイメージダウンにつながります。

■ 同時に、このことに関わるラピダスの企業イメージダウンにもつながると予想されます。半導体産業は自然環境への負荷が大きいため、環境負荷低減と自然環境保全への取り組みが非常に重要であり、多くの企業での取り組みに比して、より一層の悪いイメージを与えます。

■ 苫小牧市都市計画審議会の公開資料から、上記各事項に関わる検討過程が不明で、また審議会委員に生態系や自然環境分野の専門家もいないことや、専門家から科学的知見や意見を聴いて決定しているとは思われないため、専門家やステークホルダーを交えて、慎重な議論が必要と考えます。

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桃色バケツ倶楽部




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この記事を書いた人

子どもの頃に友だった川や虫、心に闇が迫ったとき癒やされた森や海、そんな宝物の自然環境を子ども達に残すため、大切な仲間と繋がって、楽しく笑い学びながら活動しています。孤軍奮闘・暗中模索とも伴にありたいな。
森が好き、海辺が好き、湿地が好き、人と一緒が好き、1人も好き、焚火が好き、星空が好き、純米酒が好き。

  ===「環福連携」===
【福祉/療育/支援×環境保全利活用】
SDGs 、自然体験や自然再生、皆が関わり地球も人も元気に!
自然/植物の専門家として、
お手伝いしてます。

NPO法人 人まち育てI&I理事長
NPO法人 楽園プロジェクト理事長
はまひるがおネット代表
しめっちネット代表
手稲さと川探検隊局長
北海道科学大学非常勤講師
落語~湿原亭元五郎
技術士(建設部門、建設環境)
森林セルフケア・コーディネーター
札幌市環境教育リーダー

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